登山用語集(よみ・意味)
山のページで使っている登山の専門用語を、よみがなと意味つきでまとめました。本文中の点線の付いた用語は、パソコンではマウスを重ねると、スマホではタップすると説明が表示されます。
| 用語 | よみ | 意味 |
|---|---|---|
| 鞍部 | あんぶ | 山と山の間で、尾根が馬の鞍のように低くなった所。 別の言い方:コル |
| 1泊2食 | いっぱくにしょく | 夕食と朝食の付いた宿泊。 |
| 営業小屋 | えいぎょうごや | 管理人がいて、宿泊や食事を提供する山小屋。 |
| 尾根 | おね | 谷と谷の間の高く盛り上がった部分。尾根道は迷いにくいが、やせた尾根は滑落に注意。 |
| お鉢巡り | おはちめぐり | 火口の縁を一周すること。富士山などで行われる。 |
| 滑落 | かつらく | 斜面から滑り落ちること。山岳遭難の大きな原因の一つ。 |
| 過料 | かりょう | 条例などの決まりを守らなかったときに払わされるお金。刑罰の罰金とは別のもの。 |
| 完登 | かんとう | 決められた山のリスト(日本百名山など)の山すべての山頂に登ること 別の言い方:完全踏破 |
| カール | かーる | 氷河が削ってできた、お椀のような形の谷。涸沢カール・千畳敷カールなど。 別の言い方:圏谷 |
| ガレ場 | がればしょ | 大小の岩が積み重なった斜面。浮石と落石に注意。 別の言い方:ガレ |
| 岩稜 | がんりょう | 岩がむき出しになった稜線。手を使って登る区間が多い。 |
| 急登 | きゅうとう | 傾斜のきつい登り。 |
| キレット | きれっと | 稜線が深く切れ落ちた所。大キレット・八峰キレットが有名で、難所が多い。 別の言い方:切戸 |
| 技術的難易度 | ぎじゅつてきなんいど | 山のグレーディングで、登山道の険しさと必要な技術をAからEの5段階で示したもの。Aは整備された道、Eは厳しい岩稜の登り下りが続き転落・滑落の危険箇所が連続する道 |
| 鎖場 | くさりば | 岩場に鎖が取り付けられている区間。鎖は補助として使い、三点支持で登る。 |
| クマ撃退スプレー | くまげきたいすぷれー | 近づいた熊に向けて噴射し、刺激で追い払うためのスプレー。飛行機の機内には持ち込めず、預けることもできない。 |
| 嵓 | くら | 岩場・岩壁を意味する言葉。燧ヶ岳の柴安嵓・俎嵓など。 |
| コル | こる | 鞍部のこと(フランス語の col から)。 |
| コースタイム | こーすたいむ | 休憩を含まない標準的な歩行時間の目安。 |
| 合目 | ごうめ | 登山口から山頂までを十に分けた目安(例:五合目)。山によって距離や標高の間隔は異なる。 |
| 御来光 | ごらいこう | 山頂などから見る日の出。 |
| 三角点 | さんかくてん | 国土地理院が測量のために設置した基準点。山頂付近に多い。 |
| 山岳遭難 | さんがくそうなん | 山で道に迷う、けがをする、動けなくなるなどして、自力で下山できなくなること。警察庁が毎年件数をまとめている |
| ザイテングラート | ざいてんぐらーと | ドイツ語で「支尾根」。穂高岳の涸沢と穂高岳山荘を結ぶ岩の尾根の名前として知られる。 |
| ザレ場 | ざればしょ | 細かい砂や小石の斜面。足を取られて滑りやすい。 別の言い方:ザレ |
| 周回 | しゅうかい | 登りと下りで別の道を通り、出発点に戻ること。 |
| シュラフ | しゅらふ | 寝袋のこと(ドイツ語の Schlafsack から)。 別の言い方:寝袋 |
| 森林限界 | しんりんげんかい | 高木が育たなくなる標高。これより上はハイマツや高山植物の世界になる。 |
| ジャンダルム | じゃんだるむ | フランス語で「衛兵」。主峰の前に立ちはだかる岩峰。奥穂高岳の西にある岩峰が有名。 |
| 縦走 | じゅうそう | いくつもの山頂を尾根伝いに歩き継ぐこと。 |
| 樹林帯 | じゅりんたい | 木々に囲まれた区間。日差しや風を避けられるが展望は少ない。 |
| 素泊まり | すどまり | 食事の付かない宿泊。 |
| 随筆 | ずいひつ | 体験や考えを自由な形で書いた文章。『日本百名山』は深田久弥の山岳随筆集 |
| 成層火山 | せいそうかざん | 溶岩と火山灰が積み重なってできた円錐形の火山。富士山など。 |
| 雪渓 | せっけい | 夏になっても谷に残る雪。滑落や落石、踏み抜きに注意し、軽アイゼンを使うことが多い。 |
| 双耳峰 | そうじほう | 山頂が二つ並んで、猫の耳のように見える山。谷川岳・鹿島槍ヶ岳など。 |
| 体力度 | たいりょくど | 山のグレーディングで、必要な体力を1から10の10段階で示したもの。コースタイム・ルート全長・累積の登り下りの標高差から計算するルート定数で決める |
| 九十九折 | つづらおり | 斜面をジグザグに折り返しながら登る道。 |
| テント場 | てんとば | 山小屋の近くなどに決められた、テントを張ってよい場所(キャンプ指定地)。国立公園などでは、指定地のほかでテントを張れない場所がある。 |
| テン場 | てんば | テントを張ってよい場所。多くは山小屋で受付と料金の支払いが必要。 別の言い方:テント場、幕営地 |
| 冬季閉鎖 | とうきへいさ | 雪で通れなくなる道路・林道を冬のあいだ通行止めにすること。登山口まで車やバスで行けなくなる |
| 登山届 | とざんとどけ | 登山の日程やルート、メンバーを警察や自治体に提出する書類。条例で提出が義務の山もある。 別の言い方:登山計画書 |
| 登山ポスト | とざんぽすと | 登山口などに置かれた、登山届(登山計画書)を入れる箱。県や警察が回収する。登山ポストのない登山口もある。 |
| 渡渉 | としょう | 橋のない沢や川を歩いて渡ること。増水時は危険。 |
| トラバース | とらばーす | 斜面を横切るように進むこと。足を滑らせると滑落につながる。 |
| 取付 | とりつき | 尾根や岩場などの登り始めの地点。 別の言い方:取り付き |
| 道標 | どうひょう | 行き先や距離を示す標識。 |
| 独立峰 | どくりつほう | 周りに高い山がなく、単独でそびえる山。天候の影響を強く受ける。 |
| 入山料 | にゅうざんりょう | 山に入るときに払うお金。富士山では1人1回4,000円(2026年。吉田ルートは通行料という名前)。 |
| 乗越 | のっこし | 尾根の低くなった所(鞍部)を越える地点。峠とほぼ同じ意味で、北アルプスでよく使われる。 |
| ハイマツ | はいまつ | 高山に生える、地を這うように低く広がる松。ライチョウのすみかでもある。 |
| 幕営 | ばくえい | テントを張って泊まること。指定地以外での幕営は禁止されていることが多い。 |
| 一筆書き | ひとふでがき | 山と山のあいだも車や電車を使わず、歩きなどの人力だけでつないで続けて登ること 別の言い方:ひと筆書き |
| 避難小屋 | ひなんごや | 緊急時などに使える無人の小屋。食事や寝具は無く、宿泊の予約もできない。 |
| ピストン | ぴすとん | 同じ道を往復すること。 |
| 噴火警戒レベル | ふんかけいかいれべる | 気象庁が発表する火山活動の状況と、とるべき行動を示す5段階の指標。 |
| 分岐 | ぶんき | 登山道が二つ以上に分かれる地点。道標で行き先を確認する。 |
| 閉山 | へいざん | その年の登山シーズンの終わり。富士山のように閉山の期間は登山道が通行止めになる山もある |
| マイカー規制 | まいかーきせい | 自家用車の乗り入れを禁止すること。手前の駐車場からバスやタクシーに乗り換える。 |
| 道迷い | みちまよい | 登山道を外れて現在地や進む方向がわからなくなること。警察庁の統計で山岳遭難の原因の約3割 |
| 藪漕ぎ | やぶこぎ | 登山道が無い、または草木に覆われた場所を、枝や笹をかき分けて進むこと |
| 山のグレーディング | やまのぐれーでぃんぐ | 県などが登山ルートを体力度(1〜10)と技術的難易度(A〜E)で評価した一覧。無雪期・天気が良いときが前提 別の言い方:グレーディング |
| 山開き | やまびらき | その年の登山シーズンの始まり。神事や安全祈願祭が行われ、登山道・山小屋・道路が使えるようになる時期の目安になる 別の言い方:開山 |
| 落石 | らくせき | 上から石が落ちてくること。気づいたら「ラク!」と叫んで知らせる。 |
| 稜線 | りょうせん | 山の頂と頂を結ぶ尾根の線。見晴らしがよいが風雨を受けやすい。 |
| 林道 | りんどう | 森林の管理用に造られた道。一般車は通行止めのことが多い。 |
| 累積標高差 | るいせきひょうこうさ | コース中の登り(または下り)をすべて足した標高差。体力の目安になる。 |
| ルート定数 | るーとていすう | 登山に必要な体力(エネルギー)の目安。コースタイム(時間)×1.8+ルート全長(km)×0.3+累積登り標高差(km)×10+累積下り標高差(km)×0.6 で求める 別の言い方:コース定数 |
| ルートファインディング | るーとふぁいんでぃんぐ | 道標や踏み跡が少ない場所で、地形を読んで進む道を見つけること |