100名山マップ 日本百名山の登山口・アクセス・駐車場

登山の熊対策:出会わないための行動と持ち物、出会ったときの行動、人身被害の件数

公開

登山の熊対策は、単独行動を避け、鈴・ラジオ・手をたたく・声を出すなどで人がいることを熊に知らせ、を持って歩くことです。熊に出会ったら近づかず、熊を見ながらゆっくり後ずさりします。環境省の「国立公園に出かける前に知っておきたいクマのこと」にもとづいてまとめました。出かける前の準備は登山届の出し方とあわせて確認してください。

クマによる人身被害は、環境省の速報値で2025年度(令和7年度)に全国で216件・被害238人、うち死亡13人で、2019年度以降でもっとも多い年でした。2026年度も9月末までに64件(死亡6人)が起きています。

登山で熊に出会わないための行動

熊との事故を防ぐいちばんの方法は、熊に出会わないことです。環境省は、登山者に次の行動を勧めています。

熊が活動するのは、おおむね3月〜11月ごろです。12月〜2月ごろは冬眠しますが、暖冬の年や地域の差で前後します。

熊の対策で持っていくもの

クマ撃退スプレーは飛行機の機内に持ち込めず、預けることもできません。飛行機で行く場合は、到着してから手に入れられるよう準備します。

熊に出会ったときの行動

熊を見かけたら、近づかずに、熊を見ながら落ち着いてゆっくり後ずさりします。写真を撮るために近づくのもやめます。熊のいる方向へは無理に進まず、熊が去るまで待ちます。

テント場での食べ物とゴミ

では、食料・荷物・ゴミを放置せず、テントの前にも置きません。荷物はできるだけ密閉し、フードコンテナやフードロッカーがあるテント場では、その中にしまいます。

クマによる人身被害の件数(全国・年度別)

クマによる人身被害は年度によって大きく違い、2023年度は198件、2025年度は216件と多く、間の2024年度は82件でした。表と図は、都道府県から聞き取った環境省の速報値です。2025年度の216件のうち211件はツキノワグマ、5件はヒグマでした。

クマの人身被害の図解:環境省の速報値による全国の件数の推移。2019年度140件、2023年度198件、2025年度216件(死亡13人)、2026年度は9月末までに64件(死亡6人)
クマによる人身被害の件数の推移(全国・年度別、環境省の速報値)
クマによる人身被害の件数(全国・年度別。環境省の速報値)
年度件数被害人数うち死亡
2019年度(令和元年度)140件157人1人
2020年度(令和2年度)143件158人2人
2021年度(令和3年度)80件88人5人
2022年度(令和4年度)71件75人2人
2023年度(令和5年度)198件219人6人
2024年度(令和6年度)82件85人3人
2025年度(令和7年度)216件238人13人
2026年度(令和8年度、9月末まで)64件68人6人

出典:環境省「クマ類による人身被害について[速報値]」(令和8年10月14日更新、令和8年度は9月末まで)(PDF・368KB)(確認日 2026-10-28)

登山の前に熊の出没情報を調べる方法

出かける前に、行き先の都道府県のホームページで熊の出没情報を確かめます。国立公園では、ビジターセンターで地域の決まりと最新の出没情報を確認できます。日本百名山のページの「熊情報」の節には、山がある都道府県の出没情報を探すリンクと、季節ごとの注意を載せています。

熊の出没で登山道が閉じられることもあります。羅臼岳の登山道は、2025年8月にヒグマによる人身事故で閉鎖され、2026年7月9日にもヒグマとの遭遇で一時閉鎖されました。7月16日に全面再開したあとも、ヒグマ警戒レベルが設定され、単独行の自粛とクマ撃退スプレーの携行が求められています。山のページの「規制・運行の変更履歴」で、通行止めと解除の記録を確認できます。

登山の熊対策についての質問

熊鈴は効果がありますか?

環境省は、鈴・ラジオ・手をたたく・声を出すなどで人がいることを熊に知らせるよう勧めています。見通しの悪い場所や沢沿い、風や雨で音が届きにくいときは、とくに注意します。

熊に出会ったら死んだふりをしますか?

出会っただけなら、熊を見ながらゆっくり後ずさりして離れます。襲われたときは、うつ伏せになって首・顔・腹を守ります(環境省)。背を向けて走るのはやめます。

熊がいない百名山はありますか?

九州の日本百名山(くじゅう連山・祖母山・阿蘇山・霧島山・開聞岳・宮之浦岳)がある県は、環境省の人身被害の表に「近年クマの目撃・捕獲実績がない」として載っていません。ほかの地方の山は、熊がいる前提で対策します。

熊が多い時期はいつですか?

熊が活動するのはおおむね3月〜11月ごろです(環境省)。人身被害の件数は、年度によって大きく違います(2024年度82件、2025年度216件)。

出典:環境省「国立公園に出かける前に知っておきたいクマのこと」、環境省「クマに関する各種情報・取組」(2026年10月28日に確認)

↑トップへ