100名山マップ 日本百名山の登山口・アクセス・駐車場

百名山の難易度ランキング:公式の体力度と技術的難易度で68座を比較

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公式ので比べると、日本百名山で最も難しいのは剱岳で、公式ルートがすべてE(5段階の最高)です。最もやさしいのは八幡平と那須岳(茶臼岳)で、1・技術的難易度A、1.2時間のルートがあります。グレーディングは長野県など10県と2つの山域が公表しているもので、日本百名山のうち68座の210ルートが対象です。100座の位置と登山口は日本百名山の一覧と地図で確認できます。

百名山の難易度ランキング(68座・やさしい順)

各山の公式ルートのうち体力度が最も低いルートで比べると、体力度1〜2・技術的難易度A〜Bのルートで登れる山は19座あります。同じ体力度の山は技術的難易度、次にコースタイムの短い順に並べました。コースタイムは往復・・のルート全体の時間です。

日本百名山68座の難易度ランキング(各山で体力度が最も低い公式ルート。やさしい順)
順位山ルート(公式の名称)体力度技術的難易度コースタイム(全行程)
1八幡平【周】八幡平(山頂駐車場)1A1.2時間
2那須岳(茶臼岳)茶臼岳(山頂駅)※5※81A1.2時間
3大菩薩岳(大菩薩嶺)【周】大菩薩嶺(ロッジ長兵衛)<大菩薩峠・唐松>2A3.5時間
4金峰山金峰山(大弛峠)2A4.5時間
5乗鞍岳(剣ヶ峰)乗鞍岳(畳平)※52B2.7時間
6立山(大汝山)雄山(室堂ターミナル)2B3.5時間
7赤城山(黒檜山)【縦】黒檜山・駒ヶ岳(赤城神社・大洞)2B3.6時間
8月山月山(月山リフト上駅)<牛首下>2B3.7時間
9木曽駒ヶ岳木曽駒ヶ岳(千畳敷)2B3.7時間
10石鎚山(天狗岳)石鎚山(土小屋)2B3.8時間
11蓼科山蓼科山(大河原峠)2B4時間
12天城山(万三郎岳)【周】天城山(天城高原ゴルフ場)2B4.3時間
13美ヶ原(王ヶ頭)【周】美ヶ原(三城牧場)<ダテ河原→塩くれ場・広小場>2B4.4時間
14蔵王山(熊野岳)【縦】熊野岳(蔵王ライザスキー場・刈田リフト上駅)<中丸山>※52B4.6時間
15至仏山至仏山(鳩待峠)※62B4.7時間
16吾妻山(西吾妻山)【縦】西吾妻山(リフト終点)<かもしか展望台・若女平>2B4.8時間
17奥白根山【周】日光白根山(丸沼高原)2B5時間
18焼岳焼岳(新中ノ湯登山口)※52B5時間
19谷川岳(オキの耳)谷川岳(天神平)<天神尾根>2B5.2時間
20皇海山皇海山(皇海橋)2C4.7時間
21瑞牆山瑞牆山(瑞牆山荘)2C5時間
22祖母山祖母山(北谷登山口)<風穴>2C5.5時間
23霧ヶ峰(車山)【周】霧ヶ峰(八島湿原)<鷲ヶ峰→蝶々深山・車山肩>3A6.2時間
24御嶽山(剣ヶ峰)御嶽山(飯森高原駅)※53B4.5時間
25武尊山(沖武尊)武尊山(武尊牧場)3B6時間
26恵那山恵那山(峰越ゲート)<広河原登山口>3B6時間
27苗場山苗場山(小赤沢三)3B6.2時間
28男体山男体山(中宮祠)※53B6.3時間
29四阿山四阿山(鳥居峠)3B6.7時間
30雨飾山雨飾山(雨飾温泉駐車場)3B6.8時間
31甲斐駒ヶ岳甲斐駒ヶ岳(北沢峠)※33C7.2時間
32仙丈ヶ岳【周】仙丈ヶ岳(北沢峠)<小仙丈ヶ岳>※33C7.2時間
33鳥海山(新山)鳥海山(祓川)<七高山>3C7.3時間
34八ヶ岳(赤岳)赤岳(美濃戸)<南沢・文三郎>3C7.3時間
35越後駒ヶ岳越後駒ヶ岳(枝折峠登山口)4B7.8時間
36妙高山【周】妙高山(燕温泉駐車場)<天狗堂・黄金清水>※44B7.8時間
37巻機山巻機山(桜坂駐車場)<井戸尾根コース>4B8時間
38火打山火打山(笹ヶ峰登山口)4B8.5時間
39雲取山雲取山(後山林道片倉谷ゲート)<三条の湯>4B8.7時間
40浅間山前掛山(浅間登山口)※2※54B9.3時間
41常念岳常念岳(一ノ沢)4B10時間
42甲武信ヶ岳甲武信ヶ岳(西沢渓谷入口)<徳ちゃん新道>4B10.3時間
43白山(御前峰)白山(大白川温泉)※54C8.2時間
44白馬岳白馬岳(猿倉)4C9.8時間
45高妻山【周】高妻山(戸隠キャンプ場)※24D8.5時間
46朝日岳(大朝日岳)大朝日岳(古寺鉱泉口)5B10.3時間
47北岳北岳(広河原)<草すべり>5B10.7時間
48富士山(剣ヶ峰)富士山(スバルライン五合目)※1※55B11時間
49薬師岳薬師岳(折立)5B13.7時間
50五竜岳五竜岳(アルプス平駅)5C11.4時間
51鳳凰山(観音岳)【周】鳳凰山(青木鉱泉)<地蔵岳・中道>5C12.6時間
52平ヶ岳平ヶ岳(鷹ノ巣駐車場)5D11.8時間
53悪沢岳【周】千枚岳・荒川岳(二軒小屋)5D12.5時間
54剱岳剱岳(室堂ターミナル) <別山尾根>5E10.8時間
55光岳光岳(易老渡)6B13.8時間
56鹿島槍ヶ岳鹿島槍ヶ岳(扇沢)6B14.8時間
57空木岳空木岳(駒ヶ根高原)6C12.8時間
58聖岳聖岳(聖光小屋)6C12.9時間
59笠ヶ岳笠ヶ岳(新穂高)<笠新道>6C14.9時間
60穂高岳(奥穂高岳)奥穂高岳(新穂高)6C16.3時間
61赤石岳赤石岳(椹島)6D14.8時間
62黒部五郎岳北ノ俣岳【上ノ岳】・黒部五郎岳(折立)7B17.6時間
63飯豊山飯豊山(大日杉小屋)7C16.7時間
64槍ヶ岳槍ヶ岳(新穂高)<飛騨>7C17時間
65塩見岳塩見岳(鳥倉)7D16.3時間
66鷲羽岳【周】雲ノ平→三俣蓮華岳(折立)10B27.4時間
67水晶岳【縦】北ノ俣岳【上ノ岳】→水晶岳(折立・黒部湖駅)<読売新道>10C34.5時間
68間ノ岳【縦】塩見岳→間ノ岳→農鳥岳(鳥倉・奈良田温泉)10D25.5時間

上位の山は、ロープウェイや車道で標高の高い登山口まで上がれる山です。たとえば乗鞍岳は標高2,702mの畳平から、木曽駒ヶ岳は標高2,650mの千畳敷から登るルートが対象で、どちらも登山口までバスやロープウェイを使います。

68座の難易度の内訳

百名山の難易度の図解:公式グレーディングがある68座の、各山で最もやさしいルートの技術的難易度(A〜E)と体力度(1〜10)の山の数のグラフ。最もやさしいのは八幡平・那須岳、最難関は剱岳
公式の山のグレーディングで見た百名山68座の難易度の分布
日本百名山68座の、最もやさしい公式ルートの技術的難易度
技術的難易度山の数
A5座
B38座
C18座
D6座
E1座
日本百名山68座の、最もやさしい公式ルートの体力度
体力度山の数
12座
220座
312座
411座
59座
67座
74座
103座

技術的難易度が高い百名山:最難関は剱岳・穂高岳・槍ヶ岳

このサイトで山ごとに対応づけた公式ルートのうち、技術的難易度Eのルートがあるのは剱岳・穂高岳・槍ヶ岳・塩見岳の4座です。このほか、水晶小屋から白馬山荘まで歩く「後立山連峰縦走」(全長60.9km・体力度10・コースタイム49.8時間)も技術的難易度Eです。剱岳は最もやさしい別山尾根のルートでも技術的難易度Eで、ほかの3座はEより易しいルートも選べます。

技術的難易度が高い日本百名山(各山で最も難しい公式ルート。上位20座)
順位山ルート(公式の名称)技術的難易度体力度コースタイム(全行程)
1穂高岳(奥穂高岳)【周】槍ヶ岳→奥穂(新穂高)<飛騨乗越>E1027時間
2槍ヶ岳【周】大(上高地)<北穂→槍>E925.2時間
3塩見岳蝙蝠岳・塩見岳(二軒小屋)※2E820.8時間
4剱岳【縦】剱岳→前剱(馬場島・室堂ターミナル)E714.4時間
5間ノ岳【縦】塩見岳→間ノ岳→農鳥岳(鳥倉・奈良田温泉)D1025.5時間
6祖母山【縦】祖母傾縦走路(健男社・九折)<大障子→傾山坊主尾根>D1025.4時間
7赤石岳【縦】聖岳→赤石岳(聖光小屋・椹島)<兎岳・大沢岳・小赤石岳往復>D1024.2時間
8北岳【縦】北岳→塩見岳(広河原・鳥倉)D923.3時間
9悪沢岳【周】千枚岳→荒川岳→赤石岳(椹島)D819.8時間
10飯豊山飯豊山(天狗平)<ダイグラ尾根>D717.8時間
11空木岳【周】空木→越百(今朝沢橋)D717.7時間
12皇海山【周】皇海山(銀山平)※7D714.1時間
13甲斐駒ヶ岳甲斐駒ヶ岳(竹宇駒ケ岳神社)D615時間
14平ヶ岳平ヶ岳(鷹ノ巣駐車場)D511.8時間
15八ヶ岳(赤岳)赤岳(美し森)<真教寺尾根>D49.3時間
16高妻山高妻山(戸隠キャンプ場)※2D48.8時間
17巻機山【周】巻機山・割引岳(桜坂駐車場)<ヌクビ沢ルート・井戸尾根コース>D48.3時間
18水晶岳【縦】北ノ俣岳【上ノ岳】→水晶岳(折立・黒部湖駅)<読売新道>C1034.5時間
19白山(御前峰)白山(ホワイトロード料金所)<北縦走路>※4※5C1031.4時間
20薬師岳【縦】薬師岳→龍王岳(折立・室堂ターミナル)C923.1時間

技術的難易度Eの公式ルート

技術的難易度Eは「厳しいの登下降が続き、転落・の危険箇所が連続する」ルートです。北穂高岳から槍ヶ岳へ続く大キレットは、体力度9・コースタイム25.2時間で、技術と体力の両方が最も高いルートの1つです。

技術的難易度Eの公式ルート(8ルート)
ルート(公式の名称)種類体力度コースタイム(全行程)県・山域
【縦】後立山連峰縦走縦走1049.8時間富山県
剱岳(室堂ターミナル) <別山尾根>往復510.8時間富山県
剱岳(馬場島) <早月尾根>往復615.5時間富山県
【縦】前剱→剱岳(室堂ターミナル・馬場島)縦走511.9時間富山県
【縦】剱岳→前剱(馬場島・室堂ターミナル)縦走714.4時間富山県
【周】大キレット(上高地)<北穂→槍>周回925.2時間長野県
【周】槍ヶ岳→奥穂(新穂高)<飛騨乗越>周回1027時間岐阜県
蝙蝠岳・塩見岳(二軒小屋)※2往復820.8時間静岡県

公式の「山のグレーディング」の見方

山のグレーディングは、登山道の険しさを技術的難易度A〜Eの5段階、必要な体力を体力度1〜10の10段階で示します。どちらも無雪期で天気が良いときの評価で、冬山は対象外です。

技術的難易度A〜Eの基準

技術的難易度の5段階(山梨県「山梨 山のグレーディング」の説明を要約)
段階登山道の状況求められる技術・能力
Aおおむね整備済み転倒時の転落・滑落の可能性は低く、の心配も少ない。登山の装備は必要
B沢・崖、場所によりの通過。急な登下降や分かりにくい道登山経験。地図読みの能力があることが望ましい
Cハシゴ・、場所により雪渓や。案内標識が不十分な箇所地図読みの能力と、ハシゴ・鎖場を通過できる身体能力
D厳しい岩稜、不安定な、。手を使う急な登下降で、人工的な補助は限定的地図読みの能力、岩場や雪渓を安定して通過できるバランス能力、の技術
E厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続。深い藪漕ぎが続く場合もルートファインディングの技術と高度な判断力。場所によってはロープがないと危険

体力度1〜10とルート定数

体力度は、コースタイム・ルート全長・累積の登りと下りの標高差の4つから計算するで決まります。

ルート定数 = コースタイム(時間)×1.8 + ルート全長(km)×0.3 + 累積登り標高差(km)×10.0 + 累積下り標高差(km)×0.6

例として、長野県などの一覧表にある大朝日岳(古寺鉱泉口)の往復は、コースタイム10.3時間・全長18.1km・登り下り各2.02kmで、ルート定数45.3・体力度5です。

累積標高差がルート定数に強く効く理由

累積登り標高差の係数は10.0で、コースタイムの1.8やルート全長の0.3より大きく設定されています。登りの標高差が1,000m増えると、ルート定数は10増えます。標高の高い登山口まで車やロープウェイで上がれる山の体力度が低くなるのは、累積登り標高差が小さくなるためです。

グレーディングの対象:10県2山域の210ルート

このサイトで使っている一覧表は、長野県が公表している「10県2山域の日本百名山の登山ルートグレーディング一覧表」です。210ルートの技術的難易度の内訳は次のとおりです。

公式グレーディング210ルートの技術的難易度の内訳
技術的難易度ルート数割合
A8ルート3.8%
B89ルート42.4%
C79ルート37.6%
D26ルート12.4%
E8ルート3.8%

難易度と山岳遭難:令和7年は全国で3,122件

警察庁によると、令和7年(2025年)のは3,122件・遭難者3,623人で、うち死者・行方不明者は332人でした。前年より176件増え、都道府県別では長野県の358件が最も多くなっています。

令和7年の山岳遭難の概況(警察庁)
項目人数・件数前年との差
発生件数3,122件+176件
遭難者3,623人+266人
死者・行方不明者332人+32人
負傷者1,480人+90人
無事救助1,811人+144人

遭難の態様は、道迷いが30.9%で最も多く、次いで転倒19.2%、滑落17.3%でした。技術的難易度C以上のルートにある鎖場・岩稜・ガレ場は、転倒・滑落が起きやすい場所です。

単独登山の遭難は死者・行方不明者の割合が2.8倍

単独登山の遭難者1,367人のうち死者・行方不明者は209人(15.3%)で、2人以上の登山の5.5%より9.8ポイント高くなっています。

令和8年夏(7〜8月)の山岳遭難

令和8年夏期(7〜8月)の速報値は763件・遭難者839人・死者・行方不明者52人で、前年より45件減りました。夏の遭難の態様は転倒193人、道迷い166人、滑落131人の順です。

公式グレーディングが無い32座の難易度の調べ方

日本百名山のうち北海道・東北の一部・九州などの32座は、公式グレーディングの一覧表に入っていません。32座は、山ごとのページにある登山ルートの距離・・推定コースタイムで比べられます。推定コースタイムは、このサイトの登山道データと標高から計算した目安で、公式のコースタイムではありません。往復の推定コースタイムが短い山は日帰りできる百名山で比べられます。

百名山の難易度でよく聞かれること:初心者・最難関・冬山

初心者でも登れる百名山は?

公式グレーディングで体力度1〜2・技術的難易度A〜Bのルートがある山は、八幡平・那須岳・大菩薩岳・金峰山・乗鞍岳・立山・赤城山・月山・木曽駒ヶ岳・石鎚山などです。19座の公式ルートと登山口への行き方は初心者向けの百名山にまとめています。

百名山で一番難しい山は?

公式グレーディングでは剱岳です。別山尾根・早月尾根のどちらのルートも技術的難易度E(5段階の最高)です。

体力度と技術的難易度はどう違う?

体力度は必要な体力(1〜10)、技術的難易度は登山道の険しさと必要な技術(A〜E)です。体力度が低くても技術的難易度が高いルートがあります。たとえば剱岳の別山尾根は体力度5・技術的難易度Eです。

グレーディングは冬山にも使える?

使えません。グレーディングは無雪期で天気が良いときの評価で、冬山は対象外です。

出典:長野県「10県2山域の日本百名山の登山ルートグレーディング一覧表」(PDF・518KB)(確認日 )

出典:山梨県「山梨 山のグレーディング」(2025年5月29日更新、確認日 )

出典:警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(PDF・4.2MB)(2026年6月18日公表)・「令和8年夏期における山岳遭難の概況」(PDF・1.7MB)(2026年9月15日公表、確認日 )

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